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英語を勉強していると、ちょっとしたモノの捉え方の違いに気づく
saltyって不思議な言葉じゃないですか?
意味は日本語で塩辛いとか、塩気のあるとか、そういう意味だけど、
日本語だとあくまで”塩”+”辛い”と、なんとなくまどろっこしい単語になるんだよね。
(”塩辛い”っていう単語は、塩と辛いをくっつけて出来た単語だと思う。)
英語だと、この同じ意味をsalty一言で表現できる。
これって面白いなと思うんです。
逆に”お湯”になると、英語だと”hot water”になって日本語の方が簡潔なんだよね。
- salty = ”塩”+”辛い”
- ”hot”+”water” = お湯
このように英語を勉強していると、ちょっとしたモノの捉え方の違いに気がついて面白い。
likeとloveの使い分け
likeとloveの使い分けも日本ではイマイチわからないですよね。
日本人はなんでも好きっていうし、かといって愛してるは使わないに等しいから、likeとloveが使い分けていない。
- like..少し好き、恋人未満
- love...好き、大好き、愛してる
interestingとfunnyの使い分け
”面白い”もそうですね。日本語ではinterestingの意味でも、funnyの意味でも”面白い”を使う。
interestingを無理矢理訳すと情緒深い、興味深いとか・・・になるけど、なんか簡潔じゃない。
だから、それって面白いね、って言うときなんか困る。
- interesting...興味深い、評価すべき
- funny...笑える、バカっぽい
”恥”のshame、embarrassment、shynessの使い分け
”恥”もそう。英語に訳すと、shame,embarrassment,shynessの3つあるけど、それぞれ表すニュアンスが微妙に違う。
- shame...ネガティブな恥ずかしい
- embarrassment...常識から外れた無礼な行為的な恥
- shyness...ちょっと自信がないから恥ずかしい
これでいいんでしたっけ...
sorryに遺憾の意の意味がある
あと、これは有名だけどsorryの使い方。
英語では、自分が悪いと思って謝るときにsorryを使うし、それ以外はexcuse meとかを使う・・・
とかいう話だけじゃなくて、
最も興味深いのは、sorryに遺憾の意の意味があること。
この”遺憾の意”って日本語であてはまる単語がないんだよね。
アメリカでは、海外の悲しいニュースを見たときや、相手の悲しみを思いやるとき、I'm sorryって言う。
海外ドラマを見てても、こういう場面は結構多い。
日本でも同じ場面があるはずです。俺ならなんて言うかな・・・
「可哀想だね」「俺も悲しいよ」「非常に残念」
なんか簡潔に言えないですよね。
- I'm sorry = ごめんなさい
- I'm sorry = 遺憾の意を表明します
単語の生成というのは、その単語を使う必要があるかどうかという背景に基づいている
このような事について日々疑問を持っていたんだけど、それを説明している文章にこの間、出会った。
(英語の教材なので出典不明・調査中)
単語の生成というのは、その単語を使う必要があるかどうかという背景に基づいているという。
例として、イヌイットの人々の言語では”氷”を表す言葉が何種類もあるらしい。溶けかかってる氷、とんがった氷、シャリシャリした氷。
また、どこかの民族の言葉では、”木”を表す言葉がないらしい。こちらもいろいろな木を表す言葉が多すぎるから、漠然と木全体を表す言葉は存在しないというのだ。
- イヌイット = ”氷”を表す言葉がたくさんある
- とある民族 = ”木”を表す言葉がない
- 日本人 = salty、sorryの感情、を示す簡潔な言葉がない
つまり、そう考えると、日本人にはsorryを表す感情がなかったんだろうか。(あとsaltyも)
たしかに最近の日本人は自分の事ばっかり考えていて、他人の痛みに共感する感情が少ないように感じる。
ハイチの地震でさえスルーするし、社会や地球に貢献しよう、みんながつながって生きている、っていう意識が低い。
それは島国で、単一民族(に近い)形で文化を形成していった過程に関係があるのかもしれない。
日本人もsorryにあたる感情をもっと感じて欲しい。そしてそういった単語が出来ることを願う。