上場企業を辞めた東大生が月収20万円でもアジア勤務を選んだ理由

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リリイ・シュシュのすべて(中学生の行動に理由なんてない、だからこそ“環境”が大事なのだ)

投稿日:2006年1月6日 更新日:

少年のころは、自分の生きている世界が全てだった

少年のころは、自分の生きている世界が全てだった。

自分の見る景色、生活する土地、会う友人、住んでいる家
それが自分の世界であり、全てであり、疑うこともなかった。
抜け出したいとか、抜け出せないとか、そんなんじゃなく
それを考えたこともなかった。

市原隼人演じる主人公・蓮見は、どこのクラスにも一人はいそうな寡黙な普通の少年である
…ように映る。
閉じられた世界ともいえる、舞台栃木の田舎。
中学時代はその閉じられた世界…ある意味特殊な世界であると思う。
いろんな経験が蓄積し、早々と成長し自我を確立しだす人もいれば、
ただなんとなく、つるんで、ついていけなくなる人もいる。

 

愛情と教育を受けていた星野は、今の自分の惨状に、無意識にも意識的にもストレスを溜め込んでいたんだと思う

主人公蓮見は絶対に普通の少年である。だからこそリアルだ。
中学生の世界で、“環境”は最大限に作用する。
星野の存在は大きい。
主人公は星野の変貌が理解できずついていけなかった。
ただただ周りに流されていく…が、自分の中にある小さくても根強い倫理観との葛藤に
苦労する現代中学生(しかも田舎の)の象徴って感じだろうか。

僕はむしろ星野のほうが少しはわかる気がする。
監督の上手いところだが、終盤星野の家庭のなぞがチラチラッと明らかになっていく。
昔は上流家庭でしっかりとした愛情と教育を受けていた星野は
今の自分の惨状に、無意識にも意識的にもストレスを溜め込んでいたんだと思う。

沖縄での大沢たかお(笑)演じる旅人の死―なんだかいらいらする世の中かと思えば、
少しがんばれば自分の思い通りになってしまう、ふにゃけたカスどもの中学校。
まわりとの不理解をなんとなく悟り、拍車をかける孤独。

 

中学生の行動に理由なんてない、だからこそ“環境”が大事なのだ

勝手に分析してしまったが、そんなんじゃないかな。
というか中学生は全て“なんとなく”だと思う。
自分で理由を探したりできないし、
そもそも具体的な理由はなかったり。
もちろん解決策なんてない。
だからこそ“環境”が大事なのだと僕は思う。

久野の才能をねたむ低レベルな最低の世界。
鈍感にもほどがある完全無・能力の教師。
万引きも暴行もすべて無視。
手を差し伸べる大人はいない。

ぜーんぶリアルであり。もうすぐそこに転がっている。
痛々しすぎる現実を綺麗に美しくパックした岩井俊二はすごい。
おもしろい―interastingなだけでなく、ミレニアムの日本の傷跡として
後世に残すべき素晴らしい作品だ。
そしてもちろん現代の世にも鋭く訴えかけている作品だろう。
名作です。

 

 

 

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